新緑とアンスリュウム
桜も散り、フジの花もまるで駆け足の様にさっていった。
去年刈り込んだ樹も、枝葉を伸ばさないまま花をつけている。 自然は、その形態で私たちに何かシグナルを送っている様だ。
これと言った目立つ花のない季節。
産直道の駅で見つけた柔らかいピンクのアンスリュウムを買っては見たものの、あれこれ思案の結果、庭の新緑と合わせて生けました。
春の華やかさをいけばなで現しました。
季節の移ろいは、冬から春へまるで駆け足なように走り去ってゆこうとしている。
儚い人の世を、季節の花の中に見る思いです。