2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

爛漫の桜花は淋し

爛漫の桜花は淋し瞼閉じむ若き母の在わす 自作です。 小学校一年の入学の日、母に手を引かれ満開の桜並木のトンネルを通った光景が甦ります。 大輪の椿も散り樹の周りは、赤い絨毯をひいたようです。 残花を生けました。 花器 瑠璃釉薬 砥部在住女流オブジェ…

桜の花ちりぢりにしも

桜の花ちりぢりにしも別れゆく遠きひとりと君もなりなむ 釈迢空 春の出会いと別れの最中、爛漫に咲く桜は美しくも哀しい花です。 そんな、思い出の桜を生けました。 花材 桜、石 花器 洒落板広口 花台 黒漆 長板 花態 桜散り景色

雨の日の手遊び

ふと、思い立ち冷蔵庫の中を覗いて見ました。 いろいろな春野菜があります。 今日は、この野菜を(文人華)に生けてみます。 題名は、田園菜果といいます。 花材は、春キャベツ、茄子、パプリカ、胡瓜、そら豆、茗荷、蕗のとうです。 添えに、七竈、シャガ、雪…

キンバコデマリとトキワマンサクを生ける

金色の芽を吹くキンバコデマリと春先の庭を華やかに彩るトキワマンサク、二種で、生けあげました。 花器は、砥部在住女流オブジェ作家天野薫作によるものです。伊賀写になります。

山ツツジとシャガ、踊り子草を生ける

今日の花材は、かつて里山に普通に見かけた山ツツジです。山肌をピンクに覆い尽くす山ツツジの光景は今も忘れられないものです。シャガも踊り子草も普通にありました。幻と化しつつあるものです。懐かしい春の里山を生けました。 花器は、焼き〆南蛮写、蓋つ…

キブシとサンシュユを花材に

早春の木立に一際目立つ、キブシとサンシュユを生けました。 木立の下には春を待ちかねたように、バイモユリ・紫花菜・黄水仙・白水仙・クリスマスローズが咲いています。取り合わせに、トキワマンサク・レンギョウも挿しています。 使用している花器は耳付…

冬枯れの山

まだ、春浅い山は、花も咲いていません。岩肌に枯れ枝と椿が僅かに咲いています。そんな風景を表現しています。